西加奈子「サラバ」(小学館)が上・中・下で文庫化となりました!

第152回直木賞受賞作であり、2015年本屋大賞でも第2位を獲得した代表作の1つです。

上・中・下巻にもなるこの長い物語に躊躇う読者も多いかもしれません、ですがおそらく、読み始めたらもう止まらなくなってしまうはずです。

これは、一人の男が生まれ成長し、挫折と裏切りにも似た絶望を感じ、再び思い出の地で何かと向き合う気持ちを固めるお話です。

主人公・圷歩(あくつあゆむ)は父親の海外赴任先である、イランの病院で制を受けた。その後父と母、問題児と云われる姉と共に革命のために帰国を余儀なくされた歩は大阪での新生活を始める。その後再び父親の赴任先が移動し、圷一家はエジプトへと移る。そこで歩は一生涯の親友・ヤコブと出会う。だがしかし、両親が離婚することになりヤコブともお別れに。圷一家が朴一家がばらばらにいくなかいく…。近所に住む教祖のごとく祀り上げられている矢田のおばちゃん、阪神大震災、様々なことを経験しながらも、ライターとして働きとくに問題もなく自分は、自分だけは生活しているはずだと信じていたのだが―

著者自身もイラン生まれということで、実体験も交えただろう外国生活の描写から始まり、基本順風満帆に人生を歩める容姿と無害な性格をしている主人公が、自分のダメさ加減に気づいたときどうなるか、そしてどうするのか。
20代から30代の働く人間には色々心に響くものがあるのではないでしょうか。
是非店頭でお手に取ってみてくださいませ!