夜の恩寵
夢のなかで生まれたものは、夢のなかに還っていく。
「カリスマ」をテーマに描き出される五つの物語。
故郷の父親からの電話で三年ぶりに帰った俺を待っていたのは、相変わらず若々しい継母の姿だったが――(「神馬に乗る女」)。他、夢見の力(予知夢)がある祖母をもつ未知が、二十一歳の誕生日に高熱に浮かされて以降、それまで見ることのなかった夢を見るようになる「胡蝶」や、「夢見る家族」「金の糸」「夢の子ども」の全五篇が奏でる、夢をめぐる妖しくも美しい不思議な物語。
その問いに答えてはいけない。決して。
夢か、うつつか、それとも――。








