7月19日夜、第155回、直木三十五賞と芥川龍之介賞が決定しました!!


直木賞に選ばれましたのは、荻原浩「海の見える理髪店」(集英社)1512円(税込)



荻原浩さんはこれまでも多くの著作が直木賞候補作に選ばれたり、『明日の記憶』で山本周五郎賞受賞や、『愛しの座敷わらし』といった映画化作品もあるベテラン作家のお一人です。
本書「海の見える理髪店」は、表題作含む全6篇の短編集になっていまして、様々な形の“家族”を巡る少しほろ苦く、涙がこぼれてしまうような優しく物語です。
刊行当時からよく売れていましたが、今回の受賞で更に読者層が広がるのではないかと思われます。家族全員で読めるような、切なくも温かい物語集です。


芥川賞は、村田沙耶香「コンビニ人間」(文藝春秋)に決定しました。
こちらはまだ刊行しておらず、7月27日(水)発売予定 予価(1404円〈税込〉)となっております。



 村田沙耶香さんは2012年刊「しろいろの街の、その骨の体温の」で三島由紀夫賞受賞したりと、近年西加奈子、加藤千恵、朝井リョウといった著名な作家陣にも注目されている女性作家です。先を読む手が止まりそうになるほど、心に刺さるような描写を描く方。
 
 今回の受賞作品の主人公は36歳の未婚女性で、コンビニバイトを18年続けていて就職をしていない、という少しばかり著者自身のことも含まれているのかと思わせられる(村田さんは36歳でコンビニバイトをしています)人物像です。そんな主人公が、自身の生き方を否定された時―どうなるのか?

刊行を楽しみに、お待ちくださいませ!!



「島はぼくらと」
講談社文庫 つ28ー18
辻村深月 著
価格756円(本体700円+税)

海と銀色に輝くフェリー乗り場。
島の4人の高校生は毎日この景色を見ながら本土の高校へと通う。
いつか、この島から出ていく時まで。


これは辻村深月が贈る、子ども達へ、そして大人達への、とびっきりのエールが詰め込まれた、少年少女の成長物語です。
単行本刊行当時、全国では勿論、瀬戸内近辺で大変愛された作品が、待望の文庫化となりました!
美しい装画を手がけた漫画家・五十嵐大介が新たに手がけている、文庫版の装丁にも是非、注目してください。
この作品は、元々のファンのみならず、老若男女多くの層に向けられた強くて優しいメッセージが込められています。朱里達の葛藤や友情、そして大きな成長に、まるで近くで見守っているような気持ちにさせられること間違いありません。
ちなみに辻村ファンなら、思わず口元が緩んでしまうような人気キャラクターの登場シーンなどもございます。
夏の読書に、是非!!


瀬戸内国際芸術祭2016
夏会期がスタートしました
夏|2016年7月18日[月・海の日]-9月4日[日]49日間

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瀬戸内国際芸術祭2016公式ガイドブック
アートめぐりの島旅ガイド 春・夏・秋 
海風を感じながら、島々を訪ね歩こう!
北川フラム/監修 瀬戸内国際芸術祭実行委員会/監修

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「海の復権」をテーマに、世界を惹きつける現代アートの祝祭。
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瀬戸内国際芸術祭2016注目の作品、プロジェクト(アーティストに聞く、新作の見どころ
地域・食・アート
瀬戸内とアジアを結ぶ
島の拠点をつくる&つなぐ
まるわかり!地域の文化)
12の島と2つの港を徹底紹介!ガイド&マップ(直島
豊島
女木島
男木島
小豆島 ほか)
島を楽しむ、旅の便利情報

待望の英語版も発売されました


瀬戸内国際芸術祭2016公式ガイドブックSetouchi Triennale 2016 Official Guidebook
Island Hopping Guide for the Art Triennale
価格1,000円(本体926円+税)


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瀬戸内海に浮かぶ島々を舞台に展開する瀬戸内国際芸術祭は、2016年でいよいよ3回目を迎えます。
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14のエリアごとに全作品を紹介、船やバスの時刻表、宿泊情報まで、瀬戸内の島めぐりに必要な情報をわかりやすくまとめました。



本屋さんの夏といえば
「夏の文庫フェア!」
今年も各店店頭にて開催中です!!



発見!角川文庫
カドフェス


カドフェス注目作
「君の名は。」新海誠 著605円(本体560円+税)
まだ会ったことのない君を、探している…。新海誠監督みずから執筆した映画原作小説。

山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は、自分が男の子になる夢を見る。
見慣れない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。
一方、東京で暮らす男子高校生・瀧も、山奥の町で自分が女子高校生になる夢を見る。
やがて二人は夢の中で入れ替わっていることに気づくが―。
出会うことのない二人の出逢いから、運命の歯車が動き出す。



夏の1冊 集英社文庫
ナツイチ


ナツイチ注目作
「青空エール」小説・下川香苗 原作・河原和音 脚本・持地佑季子 594円(本体550円+税)

大人気コミックス原作の映画を小説化!!

野球部の応援をする吹奏楽部員に憧れ、吹奏楽の名門、白翔高校に入学したつばさ。
入学式の日、野球部の大介と交わしたひとつの約束と、
彼への恋心を支えにきつい練習をがんばってきた。
しかし、吹奏楽部も野球部も全国の壁は高く、ふたりの約束は果たされないまま。
そして約束は、最後の夏に託される―。



#キュンタ大作戦!
新潮文庫の100冊


新潮文庫の100冊注目作

「村上海賊の娘1・2」和田竜 著 637円(本体:590円+税)
本屋大賞、吉川英治文学新人賞ダブル受賞!木津川合戦の史実に基づく壮大な歴史巨編。

時は戦国。
乱世にその名を轟かせた海賊衆がいた。
村上海賊―。
瀬戸内海の島々に根を張り、強勢を誇る当主の村上武吉。
彼の剛勇と荒々しさを引き継いだのは、娘の景だった。
海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦で醜女。
この姫が合戦前夜の難波へ向かう時、物語の幕が開く―。

ぜひ店頭でお気に入りの1冊をみつけてださい!


いま、各メディアで話題のお掃除マスター・新津春子さんをご存知でしょうか?
世界一美しい空港に選ばれた羽田空港で、清掃のプロとして働く新津さんのプロとしての仕事ぶり、人生観、人柄などが、多くの人々に影響を与えているのです。
現在出版されている新津さんの本がどれもよく売れています!

「世界一清潔な空港の清掃人」朝日新聞出版 1080円(税込)>「清掃はやさしさ」ポプラ社 1512円(税込)>「“世界一”のカリスマ清掃員が教える掃除は「ついで」にやりなさい! 部屋も心もきれいになる63のワザ」 1296円(税込)

中国残留日本人孤児二世として、苦難の日々を過ごしてきた新津さんの著作、是非手にとってご覧くださいませ!!



マガジンハウスより、書店で買える素敵なマグカップが登場です!!


マガジンハウス創立70周年記念企画、MUGzin HOUSE創刊!
マガジンハウスから出ている人気雑誌達、BRUTUS、Casa BRUTUS、anan、Hanako、ku:nel、POPEYE、Tarzanなど、各雑誌編集部がオリジナルのマグカップを作りました!!
Casa BRUTUSはなんと、あの"minä perhonen"(ミナ ぺルホネン)がオリジナルデザインを描きおろしてくれています。POPEYEはアーティスト・五木田智央氏とのコラボが実現!他も、有名アーティスト達とのコラボで特別感の高いデザインになっております。
全部で28種類!値段は2484円(税込)ですが、ここでしか手に入らない希少価値の高いマグカップです!
自分用に、家族に、友人に、大切な人への贈り物に、是非店頭にてご覧くださいませ(^0^)!
※こちらは、宮脇書店では本店のみの販売とさせていただいております。どうぞ宜しくお願い致します。



第155回直木賞・芥川賞の受賞作品候補が決定しました!!

直木賞候補作品は以下の作品です。

伊東潤 「天下人の茶」(文藝春秋) 1620円(税込)
天下人となった秀吉と、『茶の湯』文化を創生した千利休。果たして2人の関係は、そして利休の死の真相とは!?

荻原浩 「海の見える理髪店」(集英社)1512円(税込)
伝えられなかった言葉、忘れられない後悔、それぞれの『家族』の切ない物語、全6篇。

門井慶喜「家康、江戸を建てる」(祥伝社) 1944円(税込)
低湿地の広がる田舎の土地を見たとき、彼は何を考えたのか―?強大な江戸幕府を作り上げた天下人・徳川家康の壮大なプロジェクト計画を考察する物語!!

原田マハ「暗幕のゲルニカ」(新潮社) 1728円(税込)
反戦のシンボルにして20世紀を代表する名画であるピカソのゲルニカ。2003年のある日、忽然と姿を消した―誰が、ゲルニカを隠したのか!?

湊かなえ「ポイズンドーター・ホーリーマザー」(光文社) 1512円(税込)
母と娘、姉と妹、ライバル同士、女友達、男と女…人と人の間に潜む嫉妬や悪意、憎しみといった負の感情がおりなす、サスペンスミステリー!

米澤穂信「真実の10メートル手前」(東京創元社) 1512円(税込)
高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と 呼ばれた。週刊深層編集部の都留は、フリージャーナリストの太刀洗と 合流して取材を開始するが…太刀洗万智シリーズ最新刊!

なんと、今回は候補者全員が今まで直木賞候補に上がったことのある実力派作家揃い!という強豪ひしめく直木賞となりました。一体誰か受賞の栄冠を手にするのか、正直全く想像つかない程です。

そして、芥川賞候補作品は、以下のように決定いたしました。まだ書籍化はしておりません。

今村夏子 「あひる」(たべるのがおそいvol.1)
高橋弘希 「短冊流し」(新潮1月号)
崔実   「ジニのパズル」(群像6月号)
村田沙耶香 「コンビニ人間」(文學界6月号)
山崎ナオコーラ 「美しい距離」(文學界3月号)

山崎ナオコーラさんは芥川賞候補常連で既に有名な作家であり、 村田沙耶香さんは三島由紀夫賞受賞作家として有名な方です。個人的にはベテラン作家勢の度肝を抜いたという『ジニのパズル』も、衝撃的な小説だったので、どの作品がとるかこちらも予想がつきません。

直木賞芥川賞、どちらも発表は7月19日(火)夜に決定します。

要注目です!!