2017年本屋大賞ノミネート作品決定致しました!!

全国の書店員達が、本当に売りたい小説を投票して選ぶ『本屋大賞』。第一次投票を終え、今年のノミネート作品10作が決定致しました!!
顔ぶれは以下のようになっております(^0^)

■2017年本屋大賞ノミネート【作品名五十音順】■
『i』 西加奈子/ポプラ社
『暗幕のゲルニカ』 原田マハ/新潮社
『桜風堂ものがたり』村山早紀/PHP研究所
『コーヒーが冷めないうちに』川口俊和/サンマーク出版
『コンビニ人間』 村田沙耶香/文藝春秋
『ツバキ文具店』 小川糸/幻冬舎
『罪の声』 塩田武士/講談社
『みかづき』 森絵都/集英社
『蜜蜂と遠雷』 恩田陸/幻冬舎
『夜行』 森見登美彦/小学館

大賞発表は、4月11日(火)です。どうぞお楽しみに!!


西加奈子「i」
「この世界にアイは存在しません。」入学式の翌日、数学教師は言った。ひとりだけ、え、と声を出した。ワイルド曽田アイ。ならば『私』は何なのだろう。思い悩む少女が出会う奇跡とは―?


原田マハ「暗幕のゲルニカ」
ゲルニカ空爆と9・11テロ、二つの大きな悲劇が対置され、ピカソの〈ゲルニカ〉が第二次大戦とイラク戦争をつなぐ衝撃のアートサスペンス!史実を下敷きに、原田マハは空想の翼を広げ、大胆不敵な物語を紡ぐ!!


村山早紀「桜風堂ものがたり」
「コンビニたそがれ堂」シリーズ著者による、書店員と書店のための物語。主人公の青年・月原は物静かだが、本を愛し名著を見つける名人でもある書店員。しかし、勤め先の書店内で起こった万引き事件が思わぬ顛末をたどり、責任をとって辞めざるをえなくなってしまう。傷心の月原がネット上で親しくしていた桜風堂という書店の店主を訪ねると―


川口俊和「コーヒーが冷めないうちに」
とある街の、とある喫茶店の、とある座席には不思議な都市伝説があった。その席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるという… ただし、そこにはめんどくさい…非常にめんどくさいルールがあった。
それにもかかわらず、今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる―過去に戻るために。


村田沙耶香「コンビニ人間」
第155回芥川賞受賞作品。36歳未婚女性、古倉恵子。 大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続けている。完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、 私を世界の正常な「部品」にしてくれるから――。


小川糸「ツバキ文具店」
鎌倉の山のふもとにある、小さな古い文房具屋さん「ツバキ文具店」。そのお店は、主人の鳩子が手紙の代書を請け負っている。和食屋のお品書きから、祝儀袋の名前書き、離婚の報告、絶縁状、借金のお断りの手紙まで。文字に関すること、なんでも承り?。


塩田武士「罪の声」
多くの謎を残したまま未解決となった「グリコ・森永事件」。社長誘拐、放火、毒物混入、脅迫。身代金取引の電話では子供の声が使われ挑戦状が送りつけられるという陰湿な事件だった。『罪の声』はこの事件をモデルにしたフィクションである。主人公は、ある日自分が事件時に声を使われた子どもだったと知り―!?


森絵都「みかづき」
小学校用務員の大島吾郎は、勉強を教えていた児童の母親、赤坂千明に誘われ、ともに学習塾を立ち上げる。 女手ひとつで娘を育てる千明と結婚し、家族になった吾郎。ベビーブームと経済成長を背景に
塾も順調に成長してゆくが、予期せぬ波瀾がふたりを襲い――人生を教えることに捧げた塾講師たちの、3世代に渡る物語!


恩田陸「蜜蜂と遠雷」
第166回直木賞受賞作品。3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。そこに集まる個性豊かな出場者達。中でも亡き音楽家・ホフマン氏から『ギフト』と評された風間塵は一体彼らにどのような影響を与えるのか!?いま、コンクールの幕が開ける。


森見登美彦「夜行」
六人は京都で学生時代を過ごした仲間だった。十年前、鞍馬の火祭りを訪れた私たちの前から、長谷川さんは突然姿を消した。十年ぶりに鞍馬に集まったのは、おそらく皆、もう一度彼女に会いたかったからだ。夜が更けるなか、それぞれが旅先で出会った不思議な体験を語り出す。私たちは全員、岸田道生という画家が描いた「夜行」という絵と出会っていたー