第163回直木賞・芥川賞が決定しました~!!


【第163回直木賞受賞作】
『少年と犬』馳 星周 著
 文藝春秋  1,760円(税込)

傷つき、悩み、惑う人びとに
寄り添っていたのは、一匹の犬だった――。

2011年秋、仙台。震災で職を失った和正は、
認知症の母とその母を介護する姉の生活を支えようと、
犯罪まがいの仕事をしていた。
ある日和正は、コンビニで、ガリガリに痩せた野良犬を拾う。
多聞という名らしいその犬は賢く、和正はすぐに魅了された。
その直後、和正はさらにギャラのいい窃盗団の運転手役の仕事を依頼され、
金のために引き受けることに。そして多聞を同行させると仕事はうまくいき、
多聞は和正の「守り神」になった。
だが、多聞はいつもなぜか南の方角に顔を向けていた。
多聞は何を求め、どこに行こうとしているのか……

犬を愛するすべての人に捧げる感涙作!

『オール讀物』9‣10月合併号に抄録掲載されます。(8/21発売)
ご予約承ります(^^)/

【第163回芥川賞受賞作】
『破局』遠野遥 著
河出書房新社 1,520円(税込)

私を阻むものは、私自身にほかならない。

ラグビー、筋トレ、恋とセックスーー
ふたりの女を行き来する、いびつなキャンパスライフ。
28歳の鬼才が放つ、新時代の虚無。

みんなちょっとずつ変で、ちょっとずつ噛み合わない。
そのズレがどんどん大きくなって、破局へ。

2019年文藝賞でデビューした新鋭による第2作。

『首里の馬』高山 羽根子 著
新潮社 1,375円(税込)

この島のできる限りの情報が、いつか全世界の真実と接続するように。
沖縄の古びた郷土資料館に眠る数多の記録。
中学生の頃から資料の整理を手伝っている未名子は、
世界の果ての遠く隔たった場所にいるひとたちに
オンライン通話でクイズを出題するオペレーターの仕事をしていた。
ある台風の夜、幻の宮古馬が庭に迷いこんできて……。
世界が変貌し続ける今、しずかな祈りが切実に胸にせまる感動作。

文藝春秋 9月号に全文掲載されます。(8/7発売)
ご予約承ります(^^)/

ご来店、お待ちしております♩♩