吾も老の花
頭も身体も若い頃のようには動いてくれない。でも、それでもいい。
老(おい)を笑えば福来る。
チャーミングなばあさん街道をテクテクとゆくアガワの、古稀超え・等身大エッセイ!
老いを悲観せず、おもしろがる「老人力」は、男性にはあるが女性にはあまりないのでは、と故・赤瀬川源平氏は言った。そんなはずはないのでは、と自らも高齢者の仲間入りした阿川佐和子。たるんでいく身体、落ちていく体力、衰える記憶力――日々やってくる「老い」を慈しみ、笑い、今日も女の老人力を探しにいく。
「冥途の土産にこの本、持っていってくださいな。」
◎季刊誌『kotoba』の人気連載「吾も老の花」全20回を収録!
◎ジェネレーションギャップ、友人付き合い、体力の衰え、体形変化、時代の流れへの適応など、等身大の「老い」話がたくさん
◎読後感爽快! ポジティブ・シニアエッセイ!
◎『CREA TRAVELLER』での人気の旅連載からの抜粋も
【本書の内容】
女の老人力/羞恥徹底/叩く女/友情の果て/呼称疑念/風呂場の矜持/気づかない力/スッピン願望/従順なる夫/ジェンダーの壁/デジタル徘徊/LOW化現象/回顧の楽しみ/終の住処幻想 ほか